粉のポカリスエットやスポーツドリンクを普通の水筒に入れて大丈夫なのか?
結論から言うとスポーツドリンクを金属製の水筒に入れるのは注意が必要ですしおすすめしません。
最適な水筒はどのタイプなのかを実際につかってみた経験からまとめました。
ポカリスエットをキンキンに冷えた状態で飲みたいんだけどなぁ!
金属水筒にポカリスエットは本当にダメなのか?
運動している人や夏場の水分補給、熱中症対策には普通の水よりもスポーツドリンクがおすすめです。
熱中症対策で水分と一緒に摂るべき栄養素はナトリウム・カリウム・糖分です。
汗と一緒に流れ出るミネラル分などの補給が必要なので水分補給にはスポーツドリンクが最適です。
ポカリスエットの成分
- 砂糖
- ブドウ糖
- 粉末果汁
- デキストリン
- 食塩
- 酸味料
- 香料
- ビタミンC
- 塩化カリウム
- 調味料(アミノ酸)
- 乳酸カルシウム
- 炭酸マグネシウム
汗をかいた後はミネラル分も汗と一緒に流れ出ているし、体内から水分が失われていきます。
そこに水だけ飲んでいても体に吸収せずに排泄で出ていく場合があります。
糖分は水を引き込む作用があり、糖分と水分を一緒に飲むことで体内に水分を補給することができます。
夏場の水分補給はミネラルウォーターだけだとヘロヘロになるんですよね。
スポートドリンクならヘロヘロにならずに適度な水分と栄養補給ができます!
ポカリスエットの成分と金属への影響
一般的な水筒は金属でできていますが、スポーツドリンクには塩分が含まれるため金属を錆びさせる原因になります。
過去の事例:金属水筒とスポーツドリンクの関係
東京都福祉保健局、「ポカリスエット」の大塚製薬などに取材した結果、過去には問題があったようです。
同性の水筒で粉末スポーツドリンクで頭痛や眩暈、吐き気などの症状が出たようです。
実際の中毒事例も2008年に報告されているとも紹介。このときは、銅製の水筒で粉末のスポーツドリンクを溶かし、それを5~6時間後に飲んだ6人が、頭痛やめまい、吐き気などの症状を訴えたという。
https://www.j-cast.com/2018/08/03335178.html
2008年以降の事例だと、金属製の水筒では内部にコーティングがされている場合、金属がドリンクに溶け出すことはほぼないそうです。
「基本的には、金属製の水筒であっても内部にコーティングが施されている製品がほとんどですので、スポーツドリンクを入れたからといって、金属が溶け出すことはほぼないと考えています」
大塚製薬の広報担当者の言葉によると、金属をさびさせたり酸の影響で風味が変わってしまうかも、とのことです。
「ポカリスエットは塩分を含んだ酸性の液体です。長時間金属にふれていると、金属をサビさせたり、酸の影響で容器から金属が溶け出してポカリスエットの風味が低下したり、容器をいためてしまうことも考えられます」
近年金属製水筒の質が上がっているけど、やっぱりスポーツドリンクを金属製のボトルに入れるのは避けるのが無難なようです。
水筒に入れても大丈夫な条件とは
金属製の水筒にスポーツドリンクを入れてもいい条件は『内部にフッ素コーティングされているかどうか』という点です。
金属部分を腐食せずにドリンクを入れることができるかがポイントです。
スポーツドリンクを入れる時の注意点
フッ素コーティングの水筒でもスポーツドリンクを入れたまま長時間放置するのは錆の原因になりやすいです。
金属製水筒のお手入れ方法
ボトルを使って洗っていくうちにフッ素コーティングが剥がれてくることがあります。
そうなると水筒の内部が錆びることもあるので、ゴシゴシ洗いすぎたりするのは避けたほうがいいです。
プラスチック製水筒のメリット・デメリット
プラスチックと金属の比較
ステンレス製のボトルは保冷製に優れており、このキャプテンスタッグの水筒は氷を多めに入れておくと6時間経過しても氷が残っていました。
金属製水筒は保冷性が優れているけど錆や金属の溶け出しの懸念があります。
プラスチック製のボトルは保冷性には優れていませんが安心して飲むことができます。
水筒用の保冷バックに入れたり氷を入れておけばある程度は冷えた状態を保つことができます。
口が広いボトルは洗浄しやすくメンテナンスが簡単です。
使用時の注意点:洗浄と手入れ
写真はポリエステル樹脂でできた無印のクリアマグボトルです。
飲み口をワンタッチで開けることができるので非常に便利で使いやすいです。
ボトル部分は洗いやすいですが飲み口やゴムパッキン部分は汚れやすく洗いにくいです。
しっかりとした洗浄が必要な理由
ワンタッチで開けることができてフタが開かないようにロックもついています。
すごく機能的なのですがデメリットもあり、飲み口が汚れてしまうことも多いです。
この手のボトルは飲み口やキャップのパッキン部分が特に雑菌が繁殖しやすく汚れやすいです。
水筒のゴムパッキンの部分、どのメーカーの水筒でもすぐ汚れちゃうんだよなぁ・・・
使い勝手はいいけどやっぱり気になる!
飲料の成分と最適な容器の選び方
スポーツドリンクなどを溶かすと、どうしてもボトルの内部に汚れが残りやすいです。
口が広いボトルだと洗いやすいですし氷なども入れやすいです。
飲み口が広いプラスチック製のボトルは、プロテインなどをシェイクしても洗いやすいのでスポーツをする人に最適です。
走りながら飲んだりすることはできませんが、インターバルで水分補給するならこの手のボトルが最適です。
ポカリスエット専用ボトルは?
ポカリスエット専用ボトルはプラスチック製でスポートドリンクを入れるのに最適です!
飲み口が汚れるのがネックですが、ポカリ専用ボトルは口に直接つけなくても飲めます。
別名『インド飲み』と言われる飲み口に口をつけない飲み方で、飲み口に菌を繁殖させない意味でも知っておくといいです。
インド飲みのデメリットは、顔や服がびしょびしょになるかもしれない点ですね。
ポカリスエットでも保冷性に優れた真空断念スポーツボトルが販売されていますが、4,000円ほどするのでちょっと高いのが気になります。
まとめ
水筒に関しては大きさの違いや材質が違うものなど10本以上購入しています。
飲み口が狭いボトルは粉末の飲料を入れるには不向きです。
キンキンに冷えた水はステンレス製のボトルに入れて、主に水だけ入れて使っています。
やはり飲み口が広くボトルが太いタイプのプラスチック製のボトルがスポーツドリンクには最適です!