ナイアシンフラッシュの基本的な効果とは
この記事はナイアシンサプリメントを摂ってみた個人的体験を書いています。
必ずしも多くの人が同じような効果があるとは限りません。
そのあたりをご了承の上で参考にしてください。
ナイアシンとは?その効果と働き
まずはじめにナイアシンについて説明します。
ナイアシンとは栄養素で言うとビタミンB3です。
ナイアシンの科学的な説明は難しいので、気になる人は次の記事を参考にしてください。
ナイアシンは水溶性のビタミンで、ビタミンB群の1種です。500種以上の酵素の補酵素として、エネルギー産生、糖質、脂質、タンパク質の代謝、肪酸やステロイドホルモンの生合成、DNAの修復や合成、アルコールの代謝など様々な機能に関わっています。
ナイアシンの性質と働き|大塚製薬

ナイアシンを摂取すると、神経伝達物質であるセロトニンの生成をサポートするため、心の健康をサポートするためにも必要な成分です。
ナイアシンの過剰摂取によって、血管拡張、下痢や嘔吐、消化管の疾患が起きる可能性もあるので注意が必要です。
ナイアシンを摂るようになって体調は以前よりも少し改善しました。
ナイアシンをしばらく摂らないと持病になっている耳鳴りが大きく聞こえるようになりストレスも感じました。
ナイアシンを摂らない時より摂っている方が健康的だと実感しています。
ナイアシンフラッシュのメカニズム
ナイアシンフラッシュは、ナイアシンを高用量で摂取した際に起こる一時的な副作用で、血管拡張やヒスタミン放出によって顔や体の紅潮、ほてり、かゆみなどが生じる現象です。
通常、数十分から数時間で自然に収まります。
この反応はナイアシン(ニコチン酸)の血管拡張作用によるもので、血流が促進される結果として現れます。
ナイアシンフラッシュによる健康への影響
あえてナイアシンを過剰摂取して体の機能の向上を狙う方法があるそうです。
その時に起こるのが『ナイアシンフラッシュ』です。
実際に私がやってみた実感
- ピリピリと肌が熱くなる
- 顔や全身の皮膚が赤くなり痒みを伴う
- 寒気がして体温が上がる(風邪の症状に似た感じになる)
- 食後に摂ることで多少ナイアシンフラッシュが抑えられる
- 空腹時にナイアシンを摂ると反応が出過ぎて危険
こんな感じでした。

何かおかしな病気になったのかと思いましたが、これは血流が改善されて起こる正常な現象でした。
ナイアシンを代謝させるためにビタミン系とミネラル系のサプリメントも摂るとよいでしょう。
ナイアシンフラッシュが不快だと続かないので注意が必要です。
ナイアシンフラッシュの反応が出る時と出ない時がありますので、必ず外出しない前提の夕食後に摂るようにしています。
気持ちいい感覚とその背景
ナイアシンフラッシュを気持ちと感じる人がいます。
これはフラッシュによる血流促進による温かさを感じるためです。
また、フラッシュ中、ヒスタミンが放出されることで軽いかゆみやピリピリ感が生じます。
この感覚を「生きている実感」や「体が反応している証拠」と捉え、爽快感や満足感として楽しむ人もいます。
フラッシュが治った後に感じるスッキリした感じも爽快感に繋がります。
ナイアシンフラッシュの痩せる効果は?
ナイアシンフラッシュ自体に直接的な「痩せる効果」があるという科学的証拠は、現時点では限定的です。
ナイアシン(ビタミンB3)はエネルギー代謝に関与し、糖質や脂質の分解を助ける役割を持つため、間接的にダイエットや体重管理に影響を与える可能性はあります。
エネルギー代謝の促進
ナイアシンは体内でNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)に変換され、エネルギー産生に関与します。
これにより、理論上は脂肪や糖質の代謝が効率的になり、脂肪燃焼がサポートされる可能性があります。
ただし、これが顕著な体重減少につながるかどうかは、摂取量や個人の生活習慣(食事・運動)に大きく依存します。
血行促進とデトックス効果
ナイアシンフラッシュによる血流改善は、体内の老廃物排出(デトックス)を助ける可能性が指摘されています。
一部では、これが「脂肪燃焼を助ける」と解釈されることもありますが、直接的な脂肪減少の証拠は乏しいです。
食欲や代謝への影響
一部のユーザーの報告では、ナイアシンフラッシュ後に食欲が抑えられたり、代謝が上がった感覚があるとされています。
しかし、これは個人差が大きく、科学的な研究で一貫して裏付けられているわけではありません。
ナイアシンの毎日の摂取量はどのくらいが理想か?
フラッシュの強さや感じ方は、摂取量や体質に依存します。
少量(50~100mg)では軽い温感で済む一方、高用量(500mg以上)では強い紅潮やかゆみが不快に感じられることもあります。
過剰摂取のリスクと副作用
ナイアシンを大量に摂取してフラッシュを意図的に引き起こすことは、肝臓への負担や糖代謝の乱れを引き起こす可能性があり、長期的には逆効果になることもあります。
肝臓を守るためにもナイアシンを摂るのは食後にしましょう。
フラッシュはあくまで副作用であり、それ自体が痩せるメカニズムではありません。
痩せるためには、カロリー収支や運動が主な要因です。
ナイアシンアミドとの違い
ナイアシン(Niacin)とナイアシンアミド(Niacinamide)は、どちらもビタミンB3の形態ですが、化学構造や体内での作用、用途に明確な違いがあります。
ナイアシンアミドの効果と使い方
- ナイアシン:ニコチン酸(Nicotinic Acid)とも呼ばれ、ビタミンB3の基本的な形です。
酸性の性質を持ちます。 - ナイアシンアミド:ニコチンアミド(Nicotinamide)とも呼ばれ、ナイアシンのアミド型です。
ナイアシンにアミド基が付加された形で、中性に近い性質を持ちます。
ナイアシンアミドはフラッシュを引き起こしません。
血管拡張作用がほとんどないため副作用が少ないです。
ビタミンB3補給を目的とし、フラッシュを避けたい人に選ばれます。
ナイアシンの必要性と不足の影響
体内での役割と栄養素との関係
不足時の身体に起こる問題
必要なときに必要量を確保する
実際にナイアシンをとってみた結果


ナイアシンを2ヶ月間毎日摂ってみました。
通常のナイアシン摂取量は、成人男性で1日15mg、成人女性で1日11mgといわれています。
私が試したナイアシンは一粒500mgで、耐容上限量は350mgなのでそれよりも遥かに多い量なので、目的も無しに安易に真似をすることはおすすめしません。
ですが、ナイアシンフラッシュにも慣れて特に不快感も感じません。
体がポカポカして気持ちいい感じです。
体調不良になることもないので1日1粒を続けています。
やってみて不快に思ったらやめましょう。

ビギナーはナイアシン量が100mgからのもので始めるといいかも。

まとめ
ナイアシンフラッシュに「痩せる効果」を期待するよりも、ナイアシンを適切な量で摂取し、バランスの取れた食事と運動を組み合わせる方が効果的です。
フラッシュをダイエット目的で利用する事例は一部で見られますが、科学的な根拠は不十分で、個人差が大きいため、自己判断での過剰摂取は避けるべきです。