ホテル連泊時の掃除、知っておきたいルールとは?

ホテル連泊時の掃除の基本ルール
旅行好き、副業でホテルの客室清掃をしている私が、ホテルの連泊時のルールについて紹介します。
「部屋に入って欲しくないのに勝手に部屋に入られていた」とか、「きれいに清掃して欲しかったのに、思ったように清掃されていなかった」などの体験をした人は結構いると思います。
快適なホテル滞在の参考にしてください。
ホテルの連泊時の掃除に関する基本ルールは、ホテルによって多少異なりますが、一般的には以下のポイントが挙げられます。
- 多くのホテルでは、連泊の場合、毎日軽い清掃(ベッドメイキング、タオル交換、ゴミ回収、必要に応じたアメニティ補充が行われる
- フル清掃(シーツ交換や徹底的な掃除)は、2~3日に1回など、特定の間隔で行われる
ホテルの客室にはたいていドアノブプレートがあり、「Clean Up Please(清掃してください)」か「Please Don’t Disturb(起こさないでください)」と書かれているので、連泊中は滞在中はどちらかをドアに出しておきます。
一泊滞在でも、部屋に入って欲しくない場合は「Please Don’t Disturb(起こさないでください)」の札を出しておくとよいでしょう。
宿泊中に部屋に入って欲しくない場合はどうする?
清掃を希望しない場合、「Do Not Disturb(起こさないで)」のサインをドアに掲示することで客室清掃をキャンセルできます。
その場合も、タオルやアメニティはドア前に用意され、ホテルスタッフがドアを開けることはありません。
その他に必要なものがあれば、ホテルのフロントに問い合わせれば対応してもらえます。
ですから、入室されたくない場合は、「Do Not Disturb(起こさないで)」の札を出しておきましょう。
ゴミ回収をして欲しい場合は、ドアの外にゴミ袋を出しておけばOKです。

部屋に入られたくない場合は、ドアラッチを使って内鍵をかけておきましょう!
部屋清掃して欲しい場合

部屋清掃して欲しい場合は、「Clean Up Please(清掃してください)」「Clean Up Room」の札を出しておきます。
清掃してもらえる時間帯はホテルで決まっていて、大抵は昼の時間帯です。
例えば、夜中や早朝に清掃を依頼することはできません。
清掃の範囲はホテルによって多少違いますが、ゴミ回収・バスルーム、トイレの清掃・アメニティの補充やタオルの交換です。
ベッドメイクをしなおして欲しい場合は、別途フロントに依頼しておきましょう。
ベッドメイク、シーツ交換は滞在料金に含まれていたり、もしくは別途料金が必要な場合があるので、ホテル側に確認した方がようでしょう。
何も依頼しない場合は、ホテルのルールに沿った部屋清掃が行われます。
長期滞在の場合は、3日に1回シーツを交換するなどのルールが決まっている場合もあります。
客室清掃中に部屋にいてもいいのか?
清掃中に部屋に滞在することは自由です。
ですが、清掃中に部屋にいても落ち着けないし清掃もしにくいです。
30分ほど外出したりロビーやカフェで過ごすのが良いでしょう。
部屋清掃が行われない理由(荷物を出しっぱなしにした際の対応)
部屋清掃をお願いした場合は、私物はまとめて片付けておきましょう。
部屋中に私物を散らかったまま外出すると、私物が清掃の邪魔になり、清掃してもらえない場合があります。
トラブルを避けるため、清掃員はお客様の私物には触れません。
例えば、ベッドの上に私物がいっぱい散らかっている場合は、清掃員は動かせないのでベッドメイクを行わない場合があります。
私物の紛失や破損を避けるためでもあります。
清掃の時間帯
ステイ清掃の時間帯はホテルによって異なりますが、だいたい11時から15時ごろまでの間に行われます。
お客様はたいてい外出されているので、その間に清掃対応が行われます。
その時間帯に部屋に滞在しっぱなしでも構いませんが、清掃員がドアをノックして清掃に来る場合があります。
お客様の方で清掃して欲しい時間帯(外出するタイミング)があれば、フロントに伝えておけば対応してくれる場合があります。(清掃の優先順位などがあるので、必ず希望通りになるかは分かりません)
ホテルスタッフとのコミュニケーションの重要性はある?
フロントに伝えても伝言ミスで希望通りにしてもらえないことはあり得ます。(その程度のホテルってことになりますが)
海外だと尚更、意味が通じない場合もありますね。
ホテル滞在中は、ホテルスタッフへの希望を伝えるのは大事ですが、ホテル利用の一般的なルールを知っている方が大事だと思います。
例えば、「ホテルに滞在中はスタッフであっても勝手に部屋に入ってこない」という認識は正しいようで間違ってもいます。
もちろん宿泊客のプライバシーは守られて当然ですが、清掃や部屋の点検で客室にスタッフが入ることがあります。
もちろんドアをノックしてお声がけはしますが、タイミングによってはスタッフがマスターキーを使ってドアを開けてしまうこともありますので、入室されたくない場合は内鍵(ドアラッチ)をかけておきましょう。
他の宿泊客が間違えてドアを開けようとする場合もあります。
必要な清掃の選択肢
例えば、タオルだけ交換して欲しい場合は、フロントにそう伝えればOKです。
ゴミ回収を欲しい場合は、、「Do Not Disturb(起こさないで)」の札を出しておき、ゴミはドアの外に出しておけばOK。
細かく清掃指示を出せる用紙があるホテルもあるので、その場合はその清掃依頼書を使います。
海外のホテルでの掃除ルール
海外でのホテル清掃のルールも、一般的なことは日本国内と同じです。
私は、何ヶ国か海外のホテルを利用しましたが、特に困ったことはありませんでした。
ホテルでのその他のトラブル
そういえば、ホテルのカードキー式のドアが開かなくて、1時間ぐらい部屋に入れないことがありました。
ホテル滞在にトラブルはつきものなのか?!

オーバーブッキングで宿泊する予定のホテルに泊まれないこともありました。

予約前に確認しておくべきこと
ホテル予約で一番確認しておきたいことは、チェックインとチェックアウトの時間です。
- 何時からチェックインできるのか?
- チェックアウト時間は何時なのか?
- レイトチェックアウトの場合の料金は?
チェックイン時間をホテルに伝えないままホテルに到着しても、まだ部屋が用意できておらず、すぐにチェックインできない場合があります。
チェックアウト時間を勘違いしてしまうこともよくあることです。
チェックイン時間を勘違いしてのんびりしていたら、フロントから「チェックアウトの時間が過ぎています」と連絡があって慌てることもあります。
1時間チェックアウトを過ぎたら、追加料金を取られるでしょう。
レイトチェックアウトを有効活用すれば、例えば、夜遅い時間のフライト時間まで、ゆっくりホテルに滞在することも可能です。
フィリピンのマクタン島には空港があり、レイトチェクアウトのサービスが充実していました!

掃除に関するトラブル事例
ホテル清掃でトラブルはあります。
トラブルの原因は主に人的ミスです。
高級ホテルではあり得ないかもしれませんが、低価格のホテルはいろんなコストを削っているので、客室清掃も不慣れで低賃金のスタッフをたくさん使っていることはあるでしょう。
- 客室に髪の毛やゴミが残っていた
- バスルームが不衛生だった
- タオル交換がされていなかった
- ステイ清掃を依頼したが清掃されていなかった
客室清掃は人間が行うので、繁忙期などは特に体力勝負、集中力勝負となってきます。

客室清掃では特に不快感を感じさせないように、髪の毛や水滴の吹き残しや小さなゴミクズの取り残しには気を使っています。
衛生面で不愉快に感じるとクレームになりやすいです。
新しいタオルを置いておくのを忘れてしまう新人もいます。
フロントとの連携ミスでステイ清掃が行われないケースもあります。
確実に清掃をやってもらいたいなら、フロントに伝言だけするより、ドアに清掃の札をかけておく方が確実です。
客室清掃員がきついと感じたり、ミスを何度も起こしてしまう場合は辞めてしまう場合もあります。
そうなると新人の清掃員がホテルに常にいることになり、こういうホテルは清掃不備を犯しやすいと言っていいでしょう。
清掃する部屋数が多いと、ベテラン清掃員でもミスや見落としがあります。
そのために現場管理者が改めてチェックを行いますが、現場管理者も過酷な労働で集中力が落ちてしまい、清掃不備を見落としてしまう場合があります。
飲食店やスーパーなどでは研修員ということがわかりやすいですが、ホテル清掃の場合、清掃員がベテランか新人なのかはわかりにくいです。
宿泊客に内部事情まで理解する必要はないですが、予備知識として理解しておくと、ホテルでトラブルがあっても、その原因が理解できるのではないでしょうか?
何が言いたいかというと、ホテルの質にもよりますが、サービスは完璧ではないということです。
不満のない宿泊を目指すために
- ドアロックは、オートロックだけでは不十分!内側からドアラッチをかける
- 連泊の場合はドアに札で「清掃」か「清掃不要」かを示す
- 室内はスタッフが立ち入ることを考えてキレイに整理整頓しておく
- ゴミは1箇所にまとめておく
- 貴重品を部屋に置きっぱなしにしない
- 充実したホテルサービスを受けたいならホテルの口コミを参考にする
ホテルのサービスは完璧で当たり前!っていうのは、利用客の幻想ではないかと思います。
ホテルサービスを過信しすぎるとトラブルと感じることが多くなると思います。
実際はホテルのフロントも清掃員もストレスが多い仕事なので、高いクオリティーで営業しているホテルは従業員教育が徹底していいて、安定したサービスが行われているでしょう。
事前に予約サイトの口コミをよく読んで、ひどいクレームがないか確認しておきましょう!
