あれは確か私が小学生だった頃、床磨きをさせられているジャッキーがかわいそうで泣いてしまい(蛇拳)
悪いのは兄貴なのにジャッキーが代わりに師匠に頭を下げて道場を出て行くシーンで泣いてしまい(ヤングマスター)
濡れたズボンを乾かしてたら殺し屋がやってきて、ジャッキーがコテンパンにやっつけられてパンツ一丁で逃げるのに涙し(酔拳)
目の前でお父さんが殺されるのに、謎の爺さんに取り押さえられて黙って見てるしかないジャッキーがかわいそうで泣いてしまいました。(笑拳)
もちろん泣くだけじゃなく、大笑いしたり修行して強敵に勝つジャッキーは身体が弱く運動神経ゼロだった私のヒーロでした。
当時小学生だった私はそうやって憧れのヒーロ像が、仮面ライダーやウルトラマンから、ジャッキーへと卒業していったのです。
武器はほとんど使わず素手で戦うっていうのもかっこよかったんだ。
そしてこれは小学生の頃からコツコツ集めたジャッキー映画の主題歌は今でも聴いてます。
これ聴きながら筋トレするとかなりテンション上がります。
4月7日、70歳の誕生日にジャッキーの健在ぶりをファンに伝えていました。
ジャッキー・チェン映画「ライド・オン」2024年5月31日(金)全国公開
ジャッキーのカンフー映画を何度観ても飽きない5つの理由
1:笑いあり涙ありのジャッキー映画
Mr.BOOが吉本新喜劇ならジャッキー映画は松竹新喜劇のような、笑いあり涙ありのものが多い。
観客は師範代にイジメられるみなしごジャッキーに涙し、殺し屋にコテンパンにされて股の下をくぐらされる屈辱に涙し、目の前で親父が殺されて涙し、タイガーの代わりに師匠に胸の内を打ち明け号泣しながら道場を出て行く姿に涙。
かと思えば、ひょうきんに笑わせ、猛烈なアクションシーンを繰り広げる。
2:カンフーシーンがダンスのよう
スピード・身のこなし・表情・随所に散りばめられたアイデア。
敵とバッチリ息のあったアクションシーンは可憐なダンスを見ているようでもある。
3:インパクトのあるオープニングシーン
古いものはオープニングにカンフーの演舞シーンがある。
中国の獅子舞合戦やラグビーのようなスポーツなどでテンションを高めてくれる。
4:ジャッキーのケツ丸出し芸
芸人なら卑怯だと思われる脱ぎ芸!
ロー・ウェイが正統派カンフー映画を求めるのに反抗するかのように、ジャッキーは随所にコミカルなケツ出しシーンを入れていく。
ジャッキーのここ1番のケツ芸はファンの期待を裏切らない。
5:本人による前代未聞の大スタント
毎回、次のジャッキーはどんなスタントをやるんだ?!と、ワクワクしたが、ジャッキーは何度も命を落としかけている。
プロジェクトAでは時計塔から合計3回落ちた。
サンダーアームでは頭蓋骨の一部が貫通する瀕死の重傷を負った。
ジャッキー映画を観た後あるある
私は運動神経鈍いのにローラースケートもスケボーも、ついでに一輪車も乗れるようになった。
家の2階から飛び降りる練習したり、壁をよじ登る練習したり、いったい何をめざしてたんだろう、当時の私は。
気功の本を買って、真剣に波動拳みたいなのを出す練習をしてた。
練習すれば、腕を振り回すだけで
ブォ!ブォ!ブォ!ブォ!っていうあの音が出るもんだと思ってた。
馬鹿だね。
え?あなたもやってた?!
- 指立て伏せをしたくなります
- 木人と戦いたくなります
- 肉まんの皮はめくって食べたくなります
- 壁の間から赤い髪のオバケがたくさん出てくるのを見ます
- お金もないのに中華料理をいっぱい注文してしまいます
- 師範代をおちょくりたくなります
- 泣いたり笑ったり悲しんだり怒ったりして周りの人を困惑させます
- お酒を飲みすぎると何故かオカマ言葉になります
ジャッキーのカンフー映画紹介
コミカル要素が高いジャッキー映画が生み出され始めたのは、映画にジャッキーのアイデアが取り入れられ始めてからだった。
それまではブルース・リー路線の正統派カンフー映画への出演が多かった。
これではブルース・リーを超えることはできない。
ジャッキーはチャンスを待つ事になった。
ラッシュアワー以降ハリウッドスターの仲間入りをしたジャッキーだが、やっぱり何度観ても楽しめるのはジャッキーが若い頃のカンフー映画だ。
ストーリーはワンパターンかもしれないが、強敵が現れ必死で戦うジャッキーの姿に手に汗を握り目が離せなくなってしまう。
ヤングマスター(原題:師弟出馬 1980年)
- 獅子舞合戦のシーン(お笑い芸人がよく真似する)
- 可憐な扇子アクション
- スピード感あふれる剣術シーン
- ユン・ピョウとの白熱の床几バトル
- キムにキックされた人が吹っ飛ぶワイヤーアクション
- 女性と戦うセクシーなロングスカート戦術
- キセルを使ったトリッキーな仕草
- ラスト約30分の死闘。水タバコを飲んで痛みを忘れ無敵になるシーンは鳥肌
始まりから終わりまでアクション満載。
ジャッキーの綺麗なお尻も拝める(笑)その後ジャッキー映画ではジャッキー全裸は当たり前なくらい頻発するのだが。
笑わせるために手段を選ばないジャッキー。
そして、ジャッキーの生い立ちを思わせるかのような泣かせるシーンとサービス満点、ジャッキー120%の名作!もう観るっきゃない。
ジャッキーが主演監督武術指導をこなした初期ジャッキーカンフーの集大成!
これを見ずしてカンフー映画は語れない。
蹴られた人が吹っ飛ぶ撮影テクニックが取り入れられたのもこの映画から。
大迫力のシーンが楽しめます。
ラストファイトが30分もあるってすごいです!
水タバコを飲まされて不気味に強くなるシーンは、まるでサイヤ人になったみたいだ!
対決した相手役はハプキドー(韓国合気道)の師範・ウォン・インシク。
対戦相手に本格的な武術家を起用するようになったのもこの頃からだ。
サントラもめちゃくちゃかっこいいのでオススメ。
ジャッキーが歌う『さすらいのカンフー』はオークションなどで入手して是非聴いて欲しい。
ヤングマスター撮影中の驚きのジャッキー拉致事件
当時ローウェイが不当な契約書を作ってジャッキーをがんじがらめにしていた。
そしてローウェイはジャッキー拉致事件まで起こしてしまう。
当時の香港映画界がやばすぎる!!
ゴールデンハーベスト社に強行移籍したジャッキーは主演・監督・脚本・武術指導を務めた『ヤングマスター』の撮影の真っ只中だった。
ジャッキーを手放したくないローはマフィアを使ってジャッキーを拉致したのだった。
なんとか和解策を打ち出しジャッキーはヤングマスターの撮影を続行することができた。
映画は1000万ドルを超える大ヒットを記録した。
ジャッキーの成功秘話がコミカライズされている。
サモ・ハン、ユン・ピョウらとの確執も興味深い。
スネーキーモンキー蛇拳(蛇形刁手 1978年)
コミカル路線初のヒット作。
改めて蛇拳見たけど、おもしろかった!
スネーキーモンキーじゃなくて、スネーキキャット猫拳だったっていう(笑)
モンキーはどこ行った?!
蛇はどこに行った?!
やさしそうな道場の料理人はいったい何者だったの?!
金で買われたの?!
突っ込みどころたくさんだけど面白かった。
師範代といえば石天(ディーン・セキ)!
ジャッキー映画やマイケル・ホイ、サモハンの映画にも多数出演しています。
ジャッキーが師範代にいじめられるシーンはかわいそう過ぎて泣けてくる!
ドランクモンキー酔拳(1978年)
コミカル路線カンフー映画の金字塔『酔拳』!
「それにしてもタフなオバハン」
「そうは酢豚の天津丼だ!このやろ!」
「うすのろがカンフーやってものになると思うか」
などの名台詞が聞ける!
師範代はお馴染みディーン・セキ!
師匠とのコミカルな修行シーンも見どころ!
映画が始まってから最後まで面白くてかっこいいシーンが満載!
四人囃子が歌う『拳法混乱 カンフージョン』は名曲です。
蛇拳、酔拳の監督は、のちにマトリックスの武術指導でも有名になるユエン・ウーピン!
酔拳2(醉拳II 1994年)
ジャッキーは数々の映画でアクションシーンを演じてきたが、カンフー映画では「酔拳2」が圧巻!極め付けだった。
ラストファイトは超人的スピードである!
ジャッキーのアクションシーンに対する美学は何度観ても飽きない。
クレージーモンキー笑拳(笑拳怪招 1979年)
拳法を人前で見せるなと祖父から言われていたのに道場で助っ人をやって小銭を稼ぎ、つい拳法を披露してしまう。
その拳法を偶然みた鉄の爪(敵)に命を狙われることになる。
目の前でジイさんが殺されてしまうシーンは泣けてくる!
復讐もののストーリーだがコミカルなシーンも多く、ラストバトルでは喜怒哀楽を表現したメンヘラ拳法で強敵に立ち向かう!
シーフー!シーフー!シーフー!
ファンキーな主題歌『クレイジーモンキー』は名曲です。
ドラゴンボールはこの設定を模倣していますね。
拳精(1978年)
カンフー映画では珍しい精霊が活躍するコミカルなカンフー映画。
寺で奔放に過ごすいたずら好きの主人公がひょんなことから精霊が閉じ込められた秘伝書を発見して全身白塗りで髪が真っ赤な五人のオバケにカンフーを教えてもらう。
龍、蛇、虎、鶴、豹という五獣拳を華麗に繰り出すアクションは見応えあり!
鍛え抜かれたジャッキーの肉体もしっかりみれます。
主題歌のテクノチックな「チャイナ・ガール」は耳に残ります!
コミカルなシーンからアクションシーンまで、楽しみどころ満載です!
カンニングモンキー天中拳(一招半式闖江湖 1978年)
何をやっても中途半端な若者が、修行もあまりせずにカンフーの秘伝書をカンニングしながら戦うというコミカルな内容。
他の作品と比べると退屈な感じはいなめないけど、演武やアクションシーンはしっかり楽しめます。
主題歌の『カンニングモンキー』を歌うのは沖縄出身のSHYさん。
少林寺木人拳(少林木人巷 1976年)
ジャッキーはほとんど喋らない。
「だんまりー!」師匠との関係が胸を締め付けられます。
修行シーン、木人との戦いなど見所満載。
シリアス路線だけどおもしろい描写もあり。
というか木の人形たちが不気味すぎるし動きが面白い。
ジャッキーの目が一重から二重に変わるタイミングです。
龍拳(1978年)
道場の師匠が殺される復讐劇、シリアスカンフーモノの中でもおもしろい方だと思う。
白いカンフー着のジャッキーがかっこいい!
美しい女優ノラ・ミャオが出演しているのもみどころ
蛇鶴八拳(1977年)
蛇鶴八拳にもノラ・ミャオが出演。
ボーイッシュでお転婆な女の子が対照的な役で出てくる。
シリアスカンフーものは吹き替えじゃないと、ちょっとみるのがしんどいかな。
レッド・ドラゴン/新・怒りの鉄拳 (新精武門 1976年)
ブルース・リーの二番煎じをやらされていた頃の作品。
ノラ・ミャオ出演。
千葉真一さんに似た人が出ていますが別人のようです。
日本軍統治下時代の台湾が舞台なので歴史的な勉強になります。
成龍拳(剣・花・煙雨江南 1977年公開)
成龍拳、シリアス路線のカンフー映画。
ジャッキーブーム後に日本でも公開されたが評価はあまりよくない。
醒拳(龍騰虎躍 1983年)
醒拳っていう映画は見ないほうがいい。
醒拳という映画はジャッキーが途中まで撮影していたフィルムをつぎはぎにして、後半はジャッキーと似ても似つかない人を代役にして作り上げたとんでもない作品。
でもこの映画しか見ることのできないシーンもあるのでそういう意味では貴重かも。
内容は全然面白くないですが。
ドラゴンロード(龍少爺 1981年)
ドラゴンロードはいわゆるカンフー映画ではないのですが、孤児役だったヤングマスターとは対照的な道場のわか息子・お坊ちゃんが主役。
蛇拳と酔拳の役柄の違いに近い設定だ。
みなしご役も似合うジャッキだが金持ちの坊ちゃん役も似合うし面白い。
道場の若息子と親友の遊び日常のような話に、裏社会のヤバい人たちが偶然絡んでいくというストーリー。
日本公開版では冒頭に編集されたラグビーのようなスポーツは本来はラストファイトの後だった。
足でやるバトミントンのようなスポーツも登場する。
ヤングマスターと共通する俳優が多数登場するので、別世界のもうひとりのドラゴンが楽しめます。
ジャッキーの相棒的役柄が多いマースも登場!
アニタ・ムイ、40歳で亡くなる
酔拳2のはっちゃけ母ちゃん、フェイ・フォン(ジャッキー)の母ちゃん役のアニタ・ムイって美人だなぁと思って調べてみたら若くして亡くなっていました。
- 歌手・女優
- 1963年10月10日 – 2003年12月30日(40歳没)
- アルバム 28枚
- 出演映画 45本
- シリアスな役からコミカルな役までこなす
- 近藤真彦と深い仲だった
- 2003年9月に子宮頸癌を告白
- 同年12月に残念ながら亡くなった
- 姉の梅愛芳も子宮頸癌でアニタと同じ40歳で亡くなっている
ジャッキー映画主題歌集
残念ながらレコード会社の問題で一部の曲はテレビや映画のバージョンとは違うカバー曲が収められています
当時子供ながら私は憤慨しました。
しかし、これはかっこいい曲が多数収録されてるのでオススメです。
ジャッキー映画の主題歌のオリジナル版はコロンビアとビクターから発売されているものが多いです。
ジャッキー生誕70年記念に歴代の映画主題歌のベスト盤が出ます。
ジャッキー・チェンの歌手活動
ジャッキーは歌手活動も長くやっており名曲がたくさんある。
ジャッキーのソロアルバムはどれも廃盤になっているので入手困難です。