ワット・アルンのおみやげ屋さんで直感で買ったガネーシャ300バーツ
歓喜天と聖天さんとガネーシャについて
大阪の福島にある聖天さん、奈良の生駒にある聖天さんはなぜか縁があり、ときどき立ち寄っているところです。
ほかのお寺とは雰囲気が全く違うのですが、あまりしらないと違いがわからないかもしれません。
私よりも知識のある人はたくさんいると思いますが、簡単にまとめておきます。
日本のガネーシャよもやま話「歓喜天」とは?
歓喜天とはインドのヒンズー教で有名なガネーシャと同じです。
日本では主に商売繁盛にご利益があるとされております。
大阪の福島にある聖天さんは仏像の胴体を拝むことはできましたが、顔は隠されておりました。
果たして象の顔なのか、人の顔なのかはわかりません。(見ないほうが良いでしょう、というか見ることができません)
(参照:歓喜天 – Wikipedia)
大阪の福島聖天さんは、本堂も立派でしたが池の龍の像が本当に立派でした。
秘仏「双身歓喜天」とは?
生駒聖天さんの特別参拝に行ったこともありますが、やはり本体を見ることはできず。
中にはこのように抱き合った2対の像があると言われています。この像を見たものは毎夜この像に油を注がないといけないと言われている秘像であるため、一般人は見ることができません。
この像は、ひとつの像がもうひとつの像の足を踏みつけています。
これは欲望を抑えきれない者に対して願いを叶えることで心を静めさせ、心の浄化に向かわせることを示しています。
欲望を抑えるという意味では、「天邪鬼」もそうです。双身歓喜天さまはその意味合いがより表された像ですね。
お寺なのに性的な隠喩が?
聖天さんでは巾着・大根がシンボルとなっています。
巾着が女性器、大根が男性器という説もあります。
富と子孫繁栄は宗派問わず願われていることですね。
「性」それは命の源泉でもあります。
お寺には命を象徴(隠喩)したシンボルがたくさんあります。こういうのも知ると、寺院巡りが面白くなります。
ヒンズー教のガネーシャの由来
ヒンズー教では商業と学問の神として親しまれています。(参照:ガネーシャ – Wikipedia)
シヴァ神とパールヴァティーの間にできた長男です。
ガネーシャの恐ろしい話
偉大なるシヴァ神の留守中に、パールヴァティーは自分の体を洗ってその汚れを集めて命を吹き込み自分の子供を産んだ。(なんちゅーめちゃくちゃな!!)
そしてその子に浴室の見張りをさせていた。
そこへシヴァ神が帰ってきて、見ず知らずの者が家にいたことに腹を立てた。
シヴァ「おまえ、誰やっちゅーねん!!ここはワシの家や!誰に断って!!!」
ぎゃぁぁぁーーーーー!!!!
っと、その子の首をシヴァ神はハネてしまうのです!!
はるか遠くに首は飛んで行きました。
パールヴァティー「あんた!なにしとんねん!!その子はうちらの子供や!!」
シヴァ「ほんまか!?知らんかったわ!お前も早よ言うとかんかぁ!!!」
パールヴァティー「ごちゃごちゃいうてんと、はよ頭探しに行かんかい!」
シヴァ「わかった、探しに行ってくるわ。ごめんちゃい!」
そう言ってシヴァは自分の息子の頭を探し回ったのですが、ついに見つからなかったのです。
そしてたまたま見かけた象の首をはねて持ち帰ったのです。
シヴァ「おかーちゃんごめんやで、探したけど見つからんかってん。代わりの象の首、持ってきたわ」
パールヴァティー「ほんま、しゃーないな!これで代用しとこか!」
こんな話があったかは定かではないですが、こんなめちゃくちゃな話でガネーシャが誕生したのでした。
歓喜天さんから学ぶこと
欲望認識しつつ抑えつつ、願いを成就させる。
このバランスが大事だと思います。
誰かの喜びが自分の喜びだと思えると、もっと楽に生きられます。
PS:仏教は人を縛るものではなく人を解き放つものです。